♯05 (最終回) 裏切り人生から救ってくれた、吉川メソッド

 
怒られると思ったけど、先生は怒らなかった。
 
すぐに食事にも誘ってくれて許してくれた。
 
一番怒られたのは、裏切っていたことをすべて言いなさいと言われたときに、すべてを言わずにあとになって出てきたときのことだ。
 
先生が怒るときはいつも決まっている。未来に対する危険な因子があるときだ。
 
だけど、過去のことには一切怒らない。
 
僕が裏切ったことに対して先生が言ってくれた言葉がある。

先生:「裏切って辞めていく人が多い中で、そうやって正直に言ってくれると言うことは、一緒に働きたいということでしょう。
 
おれは、たくさんの嘘をつく人を見てきたけど、大人になって本当に改心した人を一人も見たことがない。
 
中林の救いは、君は年齢は大人だが、中身は子供。子供の頃は誰だって嘘をつくし、嘘をつくことで友情を壊したり、信頼をなくすことを知り、成長して大人になるんだよ。
 
君は生まれ変わって、男としてゼロから正直に生きなさい。そして、本当の仲間になりなさい。願わくば死ぬまで仲間でいたいですね。
 
罪を犯さない人間なんていない。大事なのはその罪に向き合って人のために生きることです。」
 

 
裏切ったことは消せない過去だから、消そうとしてはいけない。
 
むしろ笑いに変えられるくらいじゃないと、自分の中で受け入れられたといえないし、消化できたといえない。
 
だから先生は、僕が告白をしたすぐから、「俺はいじるよ」と言っていた。
 
あとから聞いた話だと、女性スタッフのNさんは、僕のことを 「死ねばいいのに。」と言っていたそうだ。先生には「あいつは辞めさせましょう。」と懇願していたようだ。

それはそうだと思う。こんなに身近で裏切っていたのだから。
 
でも、先生は“逆に”こんな奴はいないじゃないかと信じて、辞めさせないでくれた。
 
自分でも最低で最悪なことをしたと思う。それをすぐに許してくれて、受け入れてくれて、可能性を信じてくれた先生にはとても感謝の気持ちでいっぱいだ!
 
吉川メソッドの根幹はここにあると思っている。
 
信頼を崩すのは一瞬だけど、積み重ねるのはすごく時間がかかるし、積み木のように一つずつしか積み上げることはできないことも教えてもらった。
 
過去の罪に向き合って、笑いに変えて、生きていく!すごく楽になった。
 
裏切ったまま生きなくて、本当によかった。

吉川メソッド:バヤシこと中林宏明

 
(終わり)

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